旦那です!リアルタイムではカトマンズからインドへ移動するバスを待っているとこです。カトマンズは雨季も終わりかけのようです。最悪の時期に山登りしてたんやな。笑
道路もようやく乾いてきました。しかし交通状況は非常に悪いです。
救急車もあまり急げていません。大丈夫かなこれ。
さて、話を戻します。
今回は
・ABCに至るまでの道中ちょうど中間地点まで
・僕たちのルートプラン
・ポカラから登山口への行き方
について説明します!
目指せABC!僕たちの登山計画
いよいよ登山開始の日です!荷物は一旦パッキングしなおして必要最低限の荷物で登山に出かけます。
なお、ポカラの宿は登山中の不要な荷物を預かっておいてくれます。しかも無償!!
是非交渉してみてください。
しかし登山といってもポカラからすぐに山をのぼるわけではないんです。山麓まで移動するわけですね。
まず自分たちの登攀予定です。
ABCをはじめとしたトレッキングの際には、登山ガイドやポーター(荷物持ち)をつける人も中にはいますが、ガイドもポーターもそこそこお金がかかります(ガイドなら1日あたり20ドル→7日で140ドル!!)
そのため個人で日程を立てていくことにしました!
トレッキングのざっくりした地図です。著作権の関係で地図は嫁が手作りしています笑
ここには記載されていませんが、
ABCまでは40kmほど離れた山麓の街
ナヤプル Nayapul(標高1100mくらい)や
キムチェ Kimche (1500mくらい)、もしくは
ガンドルック Ghandruk (1940m)から登る人が多いです。
僕たち、取りわけ奥さんは素人のため、さぼってガンドルックから登り始めることにしました。
目標は1週間でポカラへ帰る!!
とざっくりした予定だけ奥さんと相談して立てました笑
ネパールをトレッキングするときは、山の中に点在する村々を拠点として長期間山にこもります。
そうですようは縦走です。
2日目 チョムロン⇒バンブー
3日目 バンブー⇒デオラリ
4日目 デオラリ⇒ABC
5日目 ABC⇒バンブー
6日目 バンブー⇒ジヌー
7日目 ジヌー⇒ポカラ
こんな感じで考えていたわけですね。
しかし、まったくこんな順調にはいきませんでしたよ。笑
ポカラから登山口へ格安で移動せよ
トレッキングの始まりの街ガンドルックまではバス、ジープで行くことができます。あとはキムチェくらいまでならタクシーでも行けますが、もちろん高額です。
ちなみにポカラからナヤプルなら1台2000円が相場なようです。
一番安いのは圧倒的にバスです。
貧乏人の我々は朝6:00に宿を出てバスを探します
雲があついなあ、雨季だから仕方ないか。
山麓の街までのバスは、バグルン Baglung bus parkから出ています。
しかしこのバスターミナル、レイクサイドから4kmくらい離れているんですよね笑
【ポカラバスパーク】
さすがにトレッキングする前に4km歩くのはしんどいので、市バスで移動します
ポカラの市バスは緑色でとても目立つ。早朝から運行している上に、手を挙げればどこでもとまってくれて本当に便利。
バスパークまで行くのはいたって簡単でレイクサイドのメインストリートから東に行くバスに乗り込んで、ゼロキロメーターという交差点で下してもらえばOK。
一回20円くらいで移動できるので格安です!
【Zero kilo meter】
後は再度北に向かうバスを捕まえて
「バグルン!!バグルン!!」
と言えばそこまで連れて行ってもらえます。日本語でも全然大丈夫です。
ちなみにゼロキロメーターからは市バスではなくて乗合バンで乗せてもらえた。
内装はこんな感じで、次々と現地の人が乗ってきます。ドアはもちろん開きっぱなし!
無事に20分くらいでバグルンバスパークに到着しました。
バグルンバスパークはポカラから各地方にローカルバスがでる大きな広場です。
見渡す限りほとんど現地の人。
近くの人にガンドルックと伝えるとバスに案内してもらえます。
バスは割と広めで、7:30出発予定でした。次々と人が乗ってきてあっという間にいっぱいになりました。
ツーリストもちらほらいます。
ネパールのバスには必ず英語を話せる添乗員がいて、対応してくれるので安心です。
案の定このバスも定刻になっても出発しません。笑
結局8:00過ぎにようやく出発しました。
途中休憩をはさみつつガンドルックを目指します。予定時間は3時間です!
このバスも遅い。ローカルだから仕方ないんですが、現地民の乗降が激しくて全然進みません。気長に待ちましょう!
ABCを含むトレックコースはアンナプルナサンクチュアリ、つまり聖域のため入山許可証の提示が必要です。
僕たちはあらかじめカトマンズで許可証を入手しておいたので、それをこの添乗員さんに渡して手続きをしてもらいます。
なんだかんだで、結局ガンドルックバスパークについたのは
なんと昼の12:30。
さっそく午前中がつぶれました。幸先悪すぎて嫌な予感しかしません。ガイド兼添乗員にチョムロンまで登れるか聞くと
ガイド「今日は無理だよ!ジヌーからチョムロンまでの登りはやばいよ!ジヌーまでにしておきな!」
初日から予定崩壊!!しかし焦る僕とは対照的に
嫁「ご飯たべないと力がでない」
そうですね、ガンドルックで早速昼飯を食べることになりました。
ネパールの国民食ダルバート(480円)を食べていよいよ登山開始します!
1日目:登山開始!ジヌーまでの険しい道とネパール最大のつり橋
時間が遅くなってしまったため、まず谷底の目的地であるジヌー Jhinu Dhandaを目指します。
ネパールの山々はたくさんの動物も通ります。
登り始めはまだ雨には降られず、すがすがしい景色が広がっています!
しかし今は雨季そんなうまくはいかないわけでもちろんスコールにあいます。
しかもガンドルックからジヌーにかけては半端ない下り!!!
登山経験者ならわかるかもしれませんが、下りの雨はまじで滑る!
しかもよりによってジヌーまでの道は舗装されていないところが多く、もはや転びながら進みました。
しかし雨で視界は悪いし、足場はぬかるむしで本当に道がわかりにくい。僕たちは紙地図も持って行っていたのですが、アプリのMaps.meが思ったよりもABCトレッキングルートを正確に再現していたのでそちらを使っていました。
しばらく進むと大きな橋が見えます。
写真じゃ伝わらないですが、この橋尋常じゃなく怖いです。
まずなにが怖いって、建設中なんですまだ。
ワイヤーもむき出し。
なんでもこの橋、去年から着工したみたいで、今シーズンに合わせてようやく開通しつつあるとのことですが、この橋のおかげでガンドルックからジヌーへの歩行時間が大幅短縮されたと、後々村の人から聞きました。ネパール最大のつり橋らしいです。
そして最大の恐怖は、この橋異常に揺れます。
竜神大吊り橋や九重大橋も渡ったことがありましたが、まったくその比じゃなかったです。
まずなぜ足場がすべて排水溝の金網みたいなのか理解ができません。
だってこれ、すべての金網がボルトで二か所止まっているだけですよ?
あるのかどうかもわからない安全柵を必死につかみながらわたっていました。
村人たちは新しい観光地にいく様子で嬉々としてわたっていましたが、尋常じゃなく怖いです。時間があれば遠回りしてでも他の道を通っていました。
この橋で渓谷をジヌーの南に向かって抜けます。
そして橋を越えてからまだ整備されていないため道なき道を行き、あっているのかわからないままGPSだけを頼りに北に向かったところ…
16:00すぎにようやくジヌーに到着しました!!!
数時間しか歩いていないのに鬼のような疲労感。
ジヌー村を見つけた時には本当に安心しました。
先述しましたが、ヒマラヤトレッキング中は山の中にある村を拠点に歩きますので、雰囲気で宿をみつけて入ります。オンシーズンじゃなければほとんどどこもガラガラで、歓迎してくれます。
この日はチキンカレー(600円)をいただきタンパク質を補給
思えばジヌーのおばちゃんの作ってくれたこのチキンカレーが登山中で一番おいしかった…
山の中は生活物資に乏しいため物価が高いです。
でも宿代は異常なまでに安い。ここのゲストハウスも1室300円だったので、1人150円という破格でした。
その後はホットシャワー(ジヌーまでは無料)を浴びて、洗濯をして22:00には就寝しました。
向かいの宿では欧米人の団体客が宿泊しいましたが、みんな日が暮れてすぐに就寝していました。
2日目:チョムロンを超えドバンへ!旦那厄日が始まる。
ネパールスタイルのライトブレックファスト(550円)を食べて、洗濯物を取り込んで8:00には出発します。
奥さんもまだまだ余裕そうです。
しかし雨季のトレッキングで最も困るのは
全く洗濯物が乾かないということこの上ない。
本当に乾かない。生乾きのにおいがいつもしている。
しかし汗もかいているので洗わざるを得ない
最悪のジレンマです笑
結局僕たちの場合は恥を捨てて、Tシャツと下着はバックパックにつるして歩き、乾かしました。
ジヌーからチョムロンまではひたすら登りです。
2時間で600m登り!
わかりにくいですよね?控えめに言って、まじにきついです。笑
序盤にも関わらず、下山後に夫婦で選んだ「ABCコースで最も心折れそうになった区間」奨励賞にランクインしているくらい過酷でした。
雨季の登山は足場が悪いため歩きにくいけど、緑が本当に綺麗。
いたるところで高山植物が咲き誇り、今しかみることのできない景色が広がっている。
チョムロンまではなんとか2時間で到着したけど、ここがとにかく広かった。到着してから村を抜けるまでに30分くらいかかるからたまったもんじゃないんだけど。
しかも村の中もやたらめったに階段ばかりなのです。
チョムロンではチケットセンターがあり、再度チケット確認と入下山のチェックをされます。
一瞬で終わり、お金もかからないのでそんなに心配はいりません。
遭難していないかの確認だと思います。
あまりにのぼりが激しく一旦休憩しました。
少し日本語が話せるおばあちゃんのいるゲストハウスでHot lemon(70円)を飲んで再度出発します。
しかしここでスマホをモバイルバッテリーで充電しようとして気が付いた
やばい、ジヌーの宿にバッテリー充電したままおいてきた!
ジヌーの宿は充電設備がキッチンしかなかったため、キッチンで無償で充電させてもらっていたのですが、完全に忘れてきた。
やっべー、充電しっぱなしだ。でもまたこの坂を下って登ることはもうしたくなかったため、泣く泣く進むことに…
帰り道にあったらとればいいじゃんと嫁はあっけらかんとしていましたが、僕は気が気じゃなかったです。
今後まだまだ旅は続くというのにモバイルバッテリー(海外で購入すると高いし安全性が担保されていないんです)を紛失したことがショックすぎて。。
ひとまずおばちゃんが取っておいてくれることに期待して進むことにしました。
ヒマラヤの村にはたくさん犬がいます。僕たちも登る中で色んな犬たちにお供されました。
チョムロンを抜けるとここからはup downの激しいというよりも村同士の距離が離れます。歩行距離がぐっと伸びます。
雨にも降られることなく、チョムロンから2時間半ほどでシヌワ Sinuwaに到着。また嫁がお腹が空いたと騒ぐのでお昼をいただくことに。
焼きそば(500円)を食べて、体力回復し次の目的地を目指します!
シヌワからバンブー Bambooまでは歩行距離が長いです。
沢を超えて
ジャングルを超えて
嫁はなぜか鼻水が止まらなくなりました。
なんでや
とまあ紆余曲折ありましたが、無事次の目的地であったバンブーまで到着!!
僕は疲れ切っていたので休もうかと宿を探しに行こうとすると
嫁「はい、次いくよ」
え
いくんですか奥さん。もう15:00ですよ。すでにバンブーの宿でも休んでる人いっぱいいるじゃん。
結局次の町ドバン Dovanまでこの日のうちに行くことに。
奥さん、私はあなたを後ろからバックアップするので意外と必死なんだよ…
という心の声は言葉にならずぐんぐん山を登って行く嫁。
たくましくなったもんですわ。
しかしバンブーからドバンは意外と近く、16:30にはドバンについていました。
ナイス判断でした奥さん。
ドバンのゲストハウスは割と広く、綺麗でした。
ホットシャワー150円、Wi-Fi 300円(しかも1デバイスごとにとられる)とそろそろ山料金になってきましたね笑
18:00前には早めの夕食を済ませ、就寝します。
このくらいの標高からだいぶ肌寒くなってきました。
さて明日は一気に登っていよいよABCに行きます!気合いだ!!
旦那
※リアルタイムでは今からインドへ移動するため更新は遅くなるかもしれません。
また西日本大雨災害でたくさんの犠牲者が出ていることは、こちらネパールの新聞でも大きく取り上げられています。リアルタイムで情報が入らず安否が不安な仲間もいますが、1人でも多くの皆様が一刻も早く救助されることを祈ります。
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