旦那です。リアルタイムではカッパドキアを抜けトルコの大都市イスタンブールに着きました。カッパドキアではオンシーズンのため超高額だったのですが、気球に乗ってきました!!リアルタイムから少し離れてしまっているので近況写真をiphone写真のみでささっと
前日友人と飲んでて完全に寝坊しましたが、これは下から。熱気球イベント中の嫁は今回の旅始まって一番はしゃいでいましたが、九州のとある県にいた僕にとってみれば熱気球なんぞ見慣れた景色です※再会したDr.Nずみからは一緒にするなと怒られましたが笑
話がそれました。
トルクメ脱出までは僕の担当ですので、嫁ファンの皆さん申し訳ありません。あと1記事お付き合いください笑
ちなみに嫁は元気です。ちくちくとマクラメづくりに励んでいます。
さて、前回記事ではフェリーターミナル内でトルクメニスタンビザ期限が切れそうになっている僕たち。
フェリーチケットは買えましたが、いったいいつ乗船できるのかわからないフェリーターミナルで罰金とならないように奮闘するところから始まります。
トルクメニスタンの最大の問題
約束の22:00になったので再度警備員の元を訪れようとしますが、何やら雰囲気が不穏です。
なんだこの写真って感じですよね笑
シルバーの柵の向こうが乗船場、イミグレーションとなっていますのでイミグレーションの手前にヤバい数の人が群がっています。
なにしてるんやろうと見に行くと
怒鳴り声と地鳴りと鳴き声が
巻き込まれたくないのでちらっと様子を見に行くと、自動ドアの前にトルクメニスタン人の女性達(若い人からお年寄りまで)が陣取って怒鳴り合いの喧嘩をしていました。
あ、喧嘩なんて優しい言葉ではすみませんよ?
今にも殺し合いが始まるんじゃないかってくらい殺伐としていました。ちなみに男性陣は外から笑いながらその光景をみていました。
どういうことか少し英語が話せた近くの大学生に聞くと、昨日到着したフェリーが出発しておらず、残席があるからそれを取り合っているんだよ。
とのこと。
いやいや、それでこの世の終わりのような事態になる?!
駅で寝台列車のチケットを購入するときも思いましたが、日本からすると信じられない文化です。
世界的にマナーがないと言われる国も割と歩いてきましたが、ここまで酷い地域は初めてでした。
トルクメニスタンの大学生は
(僕たちの国にとって、最大の問題さ)
と笑いながら言っていました。
追い込まれた環境だからこそ、人の善い部分が問われるのだろうと感じました。自動ドアが開く度に中に投げ込まれる荷物、閉めさせないように抑える人々。警備員に突き飛ばされてようやく後退する集団。
カオスの極み、もはやバイオハザードでした。
しかし僕たちもビザ問題がかかっているので、ひとまずイミグレーションと話をするため、かなりピリついている警備員と自動ドアのところまで行きます。
騒いでるおばちゃんたちは通してくれようとしませんでしたが、警備員に実力行使され何とか中で交渉できることに。
しばらく待つと、やや偉そうなイミグレーションのボスっぽい人が現れました。
我々「ビザの有効期限が今日までなんだ、中で待たせてくれるかい?」
イミグレボス「OK、出国スタンプおしてやるからパスポートくれ」
かるい!!
でも何とか罰金は回避されそう!!急いで荷物をまとめなおして、出発ロビーへ移動します!
ようやくトルクメニスタン出国!!そしてボスと再会!
荷物を持って中に入ろうとすると、また外の人々が騒ぎだしましたが、警備員が事情を説明すると道を譲ってくれました。巻き込まれるかと思った( ;∀;)
そして出国審査のある2階に上がり…
無事、パスポートに出国スタンプをもらえました!!!!
よかったーーーーーーーーー!!!!!!!
トルクメに入国して5日目の23:50、日付的にはギリギリトランジット期日内に間に合いました!
出国は思ったよりも圧倒的にスムーズに終わりました。
僕だけなぜか顔写真を撮られなかったし。
そして次にくるフェリーに向け寝るところを求め進むと、なにやら見覚えのあるデカいおっさんが
チケット売り場のBossやん!!
※僕たちにチケット買えるよと約束してくれたアイツです笑。詳細はこちらを参照ください
https://nosu.work/archives/11556714.html
なんでこんなところにいるんやーーー笑
朝いなくて大変な目にあったのに!
と思っていたらボスたちによるスマホチェックが始まり、全員フェリーターミナルの写真を消されました。
かろうじて残っていた写真でなんとか更新しています。
ちなみに地獄の門の写真も見られましたが、
Boss「タルバサ、はっはっは」
って感じで特に言及はされませんでした笑
そしてなぜか写真を撮ってくれよとジェスチャーで要求されました。
いやあんたさっき写真消したやん!と全員が思いながらも応じてあげました笑
そしてここで機嫌がよくなったボスから提案が
ボス「まだ停泊している船に空きがあるか調べてやるよ」
乗りたい!
乗れるなら乗りたいです!!!!
僕たちの船は一応来る予定では明後日。来航してから出航するまでまた何日かかるかわからなかったので、今すぐにでも乗りたかったんですよね笑
そして待つこと10分…
ボス「よし、あと5人なら乗れるから今すぐ行け!!ただし125USDの船だから追加分払えよ!」
ボスーーーーーーーー!!!
みな悩む暇なく25USDを追加で支払いすぐさま乗船しました。
ちなみにイミグレを超えた後のエリアですが、非常に広いのですが売店がありません。
というよりも、レストランなどの看板はあったのですがまだ機能していないようなので今後の動向が気になるところです(2018年8月現在)。
何日滞在するかわからなかったため、僕たちは大量にお菓子や日持ちするパンを持って行っていました。
同じビザ期限が迫っていた欧米人団体(20人規模でいたため、次の船に乗せてもらうといっていました)はピザの出前を取ってもらっていたりしていました。
自由だなあ。
話がそれましたが、ようやく乗船できました!!!外の雰囲気と違って意外とフェリーの中は活気がありました。見覚えのある顔もちらほら笑
みなようやくフェリーに乗れたようで安心していました。
部屋で休もうと思いましたが、
僕たちの部屋はありませんでした。
(そのくせ降りるまでパスポートホールドされるという…)
満員なので仕方ないです。写真のソファーが僕たちのベッドでした。でもリクライニングは割とできるのでそこまで苦にはなりませんでした。
ソファーをフル活用して眠っているおばちゃんたちと少しもめましたがなんとかどかし…
ようやく休めました※もちろん指定席なので間違っているのはおばちゃんたち。
乗り込んだのは0:30くらいでようやくアゼルバイジャンが見えたと安心したため、この日はすぐに眠りました。もちろん、この丸2日間停泊している船はいつ出発するんだろうかという疑問を全員抱きながらですが…
やっとアゼルバイジャンに…つかない!!!??
翌朝。
ずっと脚をおろしたまま眠っていたため、めちゃめちゃむくんだ脚を引きづってデッキにでた嫁から
嫁「港についてるよ!!!」
と呼ばれそとに出てみました。どれどれ、ようやくアゼルバイジャンかと思い外に出てみると
嫁さんは外に出れたので元気そうです。
おお確かに港だ!!!!
と思いましたが、なんだか見覚えがあります。
というかトルクメニスタンの港から全く動いていないやないかい!!!!
朝食は割とクオリティ高め。おいしかった!しかもまさかのお茶とお湯はポットでフリーでもらえるという幸せでした。
知り合ったトルクメ人に見せてもらいましたがツインルームがいくつかありそこにはシャワーがついているようでした。
※しかも残念なことにすべての座席は値段が一緒という珍事笑 僕たちはソファーなのに( ;∀;)
なお、僕たちの仲間のKとねちゃんは、仲良くなったトルクメ人の部屋でシャワーを借りて快適に生活していました。
しばらくすると船が動き出します。
船内から歓声があがりました笑
が、しばらく進んで海の真ん中で止まります。
どうしたのかと聞きに行くとどうやらアゼルバイジャン側の天候が非常に悪いためこれ以上勧めないから今日は出発しないよ!と。
現在時刻AM11:00
今日は出発しないよ??
本日はまるまる船上での滞在が決定しました。
ちなみに大事なことなのでもう一度言いますがベッドもシャワーもありません
これが僕たちのベッドです笑
暴動がまた起きるのではないかと不安になりました。
結局この日はいつ出発するかも不明だったためひたすらトランプをして、昼食と夕食を食べて、気づいたら一日が終わっていました笑
みんな生きることと時間を使うことに必死で写真なんか撮っていませんでした。
夜中に事態は動きます。船が激しく揺れ始めました。
嫁「動いてるよ!船!!」
またかよ…と思いつつ外を見ましたらやっと出発したようでした…
しかし本当に天候は悪かったようで、フェリーはめちゃめちゃ揺れました。
そして翌朝11:00
ようやく、ようやく!
アゼルバイジャンの首都、Baku バクーへ到着しました!!!!!!!!!!
さすがの高速船、白波(ボート用語ですかね笑)たちまくりの高波でしたが半日くらいで到着してくれました!!
36時間のフェリーターミナル生活、からの36時間のフェリー内生活。
計72時間(丸3日)の終わりが見えないトルクメ脱出計画がようやく終わりました。
みんな思っていたことは同じだと思います。
座って眠っていたため脚がパンパンです。終わりの見えない時間と、プライバシーのない居住スペース、そして言葉が通じない状況ですので、書いている以上に過酷でした。冗談抜きに深部静脈血栓症と肺塞栓、メンタルヘルス的にも問題が大有りでした。
このクソ狭いデッキの廊下に我先にと降りようとするトルクメ人で溢れかえります。
貨物船も兼ねているので、下船時はトラックやバイクのドライバーから降りるのですが
明らかにドライバーじゃないだろっていう
スーパーの袋を両手に持ったおばちゃんや、というかおばちゃんばかりが手を挙げて前に行きます。
とうとう頭にきた嫁が、前に行こうとするおばちゃんに
嫁「あなたはドライバーですか?」
と聞くと
おばちゃん「No」
とひとこと言って周りの人を押しのけて前へ進んでいく。
トルクメよ、僕はこれの方がBiggest problemだと思います。
結局2時間程下船にはかかりましたが…入国手続きは一瞬で終わり。
無事にアゼルバイジャンへ入国!!!!!!!!!
いやー、長かった。この旅最大に精神力を削られた移動でした。Masaさんはじめ、みんながいなかったら心折れていたと思います。
疲れ切った体を振り絞り、なんとか宿までたどり着きましたところで、今日はここまでです。
次回はアゼルバイジャンを一瞬観光した話、そして早々にジョージアへ駆け抜ける話を嫁からです。
リアルタイムに頑張っておいつきます( ;∀;)
旦那
コメント