嫁です。
ジョージアの後編。今回はジョージアで過ごしたトレッキングの日々をお伝えしていきたいと思います。
ネパールが“The 山”!だとしたら、ジョージアは“おやま”と表現したくなる…そんなハイキングやトレッキングでした!(伝わるでしょうか?この違いを!)
今回は
・日本人初(恐らく)コルルディ湖でキャンプをしてみた!
・天国に一番近い教会があるカズベキ村への行き方。
・ウシュグリ村への行き方。
について解説していきます!
トビリシからカズベキ村へ
朝9時頃、トビリシのDidube駅の前でチャータータクシーと交渉開始です。
※乗り合いタクシー(マルシュルートカ)の場合は10ラリですが、道中には景色を楽しめるスポットがあるため、途中で停車してもらえるよう、今回はチャータータクシーを選択。
結局、1人15ラリ(約670円)で交渉成立!私たち4人と、日本人女性1人、外国人カップル2人の7人で出発しました。
カズベキまでは約150km、ロシアへの軍用道路として作られた道ですが、意外にも整備された道で軍用という印象はあまり受けず。3時間ほどの道中では、「アナヌリ教会」や
「ロシア・ジョージア友好記念塔」
に停車して、休憩や写真撮影。
しかし。
嫁「でもトイレも行きたいな。」
なんて言い合ってる間もなく…毎回10分で出発する運転手。
短すぎ!!!!
仕方なく、短い時間で一気に回りました。が…もちろん見切れないところも出ますよね。
12時過ぎにはカズベキ村に到着。そしてこの日はあいにくの雨。そしてすでに約1700mの村。
まあ寒い。
宿でのんびりして過ごすことに。宿の子供が本当にかわいい!!
夜は、マートでワインやらチーズ、サラミ、良い香りにそそられて思わず購入したナンを囲み楽しみました。
あまりの寒さにケトルを利用してホットワイン♪
これがまた最高。4人であっという間に2本が空に。
夜には雨はあがり、星空を眺めながら…次の日のハイキングに備えました。
(わたくし…いつでもどこでもすぐに眠りについてしまうため、ここにきて人生で初めて流れ星を見ました!)
ツミンダサメバ教会を求めてハイキング
翌日は見事に快晴。6時前には宿を出発して、日がだんだんと出てくるのを眺めながらハイキングを開始。
村を囲む山々から、日が昇ってくる様子は本当に綺麗でした
しかし…ハイキングを開始してから30分以上が経過したでしょうか。
…様子がおかしいKとねさん。
できれば“どこでもドア”で今すぐ教会が見たい!とリタイア!!ヒッチハイクでお兄さんの車に乗せてもらい、教会までお先に向かうことに。笑
流石です。Kとねお姉さん。
※実際、下から車で登っているひとが多かった印象で頂上に到着すると多くの車が停車していました。
私と旦那、Yきさんは写真を撮りつつ、えっちらおっちら2170mにある教会まで目指します。
1時間半くらいでしょうか、登り続けたところで最後の木々を抜けると…
おぉ!!!
村が一望!!!
見上げれば教会!!!綺麗だーーー。
ちなみにこのまま上り続ければ、5034mのカズベキ山の山頂まで辿り着くことも可能。もちろん旦那に誘われましたが…笑
あまりに軽装備、心の準備ができていなかったためNO。笑
教会は中にも入れます。
帰りは1時間程で下山。
12時のマルシュートカ(10ラリ(約450円))に乗ることに。
(7時・8時・9時・10時・11時・12時・13時半・14時・15時半・17時・18時で出ています)
11時20分頃に乗り場に到着したと同時に、マルシュートカも到着。車が停車するなり、ひとがどんどん押し寄せ、あっという間に満席。
11時40分には発車しました。
座席は狭いし、エアコンがないのに窓も開かずで暑い。
もはやハイキングより汗をかく。笑
まぁ、安いし…帰るだけなので良しとしましょう。帰りは2時間半ほどでトビリシへ。
このように1泊2日のカズベキ村での滞在を終えました。
トレッキングの街メスティアへ
翌日、半月以上も一緒に過ごしてきたKねさんはアルメニアへ向かうためお別れ。
いつも楽しい話をありがとうございました!またどこかでお会いしましょう
ここからは3人でメスティアへ向かうことに!
3日前に購入していた列車(本当は夜行列車で行きたかったが、まさかの売り切れ)は15ラリ(約670円)。
8:10の列車は定刻通りに発車し、wi-fi、コンセントも付いていて、とても快適な移動でした。約6時間の移動です。
wi-fiがあるぞー!パソコンで写真の編集をするんだ!
と張り切っていた両隣の旦那とYきさんでしたが、疲れがたまっていたのか終始爆睡。2人が起きた14時には、ズグディディ駅に到着。
列車を降りると、マルシュルートカが待ち伏せています。1人20ラリ(約900円)でバンにお客さんが集まったら出発。
…のはずが、結局なかなか集まらずで1時間半程待ち、出発しました。
ジョージアの運転手さんはとにかく運転が荒い!死ぬかと思った!なんてblogをよく目にしていたので、びくびくしていましたが、今のところそんな運転手さんには出会わず。
本来メスティアまでは車で約2時間で着くはずなのでずが…私たちの運転手さんはとっても安全運転。素晴らしい!とうより…助手席に乗せている女性のお客さんとずっと話しているせいなのか?結局遅れてメスティアに到着したのは18時過ぎでした。
メスティアは、コーカス山脈の標高1500mの高地にある街。街を見渡すと、トレッキングの服装をしたひとばかり。宿には、なぜか外で寝袋で寝ているひとたちなんかも。
私がこの街の雰囲気を気に入った理由の一つとして、まだ観光地化していないことでした。
きちんとしたレストランは2~3件しか見当たらず、宿も普通のご家庭の家の一室を貸してくれる、家族で経営していてみんなでもてなしてくれる、温かい雰囲気でした。
どちらかと言うと、カズベキ村はカフェやレストランは充実していたので対照的ですね。
3人で通ったレストラン。
最高!コルルディ湖でテント泊
宿【Guesthouse Kaldani】にて10ラリ(約450円)でおばちゃんの美味しい朝ごはん。ボリュームと愛情たっぷり。
そしてヨーグルトが美味しい!大好きなはちみつがけをしてさらに最高!これでトレッキング頑張れる!!
荷物は宿に置かせてもらい、10時にトレッキングを開始。
意外にも上りが急。そして直射日光が暑い。
1.5Lのペットボトル3本、テント、寝袋、防寒着、食料諸々…を背負いながら、ただひたすらに上り続ける旦那。
テント以外を除いて同様の荷物を背負う、トレッキング初めてのYきさん、一眼レフのカメラで景色を撮りながら余裕そう。笑
男性陣の体力に圧倒されます。
ちなみに湖まで車で行けます。しかし自分の脚で歩いてこそ意義がありますよね!!うん!!
車で来たお兄さんも暑そうでした。
歩き続けること2時間、見晴らしが良く開けた場所で休憩!


楽しい楽しいランチタイム♪熱々のラーメンをすすります。
3人とも口を揃えてうまーい!!!!
バーナーはネパールで、ガスはメスティアの街で購入しました♪(結局このバーナーには今後もたくさん助けられました!)
中間地点にいたわんちゃん。
さあまたのぼります!!この後に続く景色が本当に絶景!!!
ネパールのアンナプルナベースキャンプに到着したときの感動は今でも忘れられない。けど…この青空、太陽の当たり方によって変わる深緑、緑、黄緑、言葉では表すことのできない美しい木々、遠くに見える牛さんや馬さん、この風景はここでしか味わえないと思う。
ネパールやスイス、日本の様々な山をトレッキングしてきた旦那も感激していた。
最後にいくつもの急な上り坂を、亀のように上り。
休憩から2時間…15時頃コルルディ湖に到着!正直この段階では、小さくて、それほど綺麗とは言い難い普通の湖でした。笑
早速、テント♪テント♪3人で仲良くテント立て。私は初めてのテント立て♪
旦那は職業が“テント立て職人”なのか、と思うほど手際が良い。
このトレッキング中、Yきさんは思い出係担当してくれました。
2人で行動していると、お互いの写真しか撮れないため有り難い。
テントに入って湖を眺めてみると…
湖に雲と山が映ってるー!!!綺麗!!!
夕ご飯はたまねぎをにんにくでよく炒め(宿のお姉さんがペットボトルに油をわけてくれました♪)
ツナをマヨネーズと少量の醤油でよく混ぜて
ツナの和風パスタ!
タンパク質!と騒ぐ旦那さまはソーセージとトマトを炒めて最後にチーズを溶かした
それは美味しい美味しいおかずを作ってくれました。
満腹になったあとは、私は寒さのあまりテントに引きこもり。ヒートテック+フリース+ダウン+ゴアテックスジャケット+寝袋のフル装備!!
カメラマンの旦那とYきさんは星空の散歩へと出かけていきました。
この日は月明かりが明るく、なかなか星を撮るのが難しかった様子。
でも私からすると…素晴らしい写真。
そして2人は震えあがりながら、テントの中へ。横150cmの2人用テントに、成人男性2人と女性1人。
想像通りです。それは狭い狭い。でも仕方ない。当初、Yきさんは寝袋で外で寝ても良いかなーなんて言っていました。
が…死んでしまう!!!というわけで。こうなりました。
おかげでみんな仲良く暖かく朝を迎えることができました。
そして朝5時!
早速カメラマン2人はいなくなる。
嫁「太陽が昇るまで寒いからテントにいるよ。」
旦那「ちょっと、ちょっと。出てきて出てきてー!!」
と叫び声。
嫁「なになに。寒いし、外の荷物(ザックカバーかけておいて良かった)は朝露でびっちょり。靴もびっちょりだよー。そんな丘の上まで上る元気ないー。」
旦那「いいからー。これはすごい!!!」
少し丘を上るとそこには、人生で初めて雲海を見ました。
わーーー。
感動の一言。すると今度は…
旦那「急いで!急いで!太陽が昇る!」
と丘を走って下って行きます。
それはそれは美しいものでした。お泊りをしてコルルディ湖は輝きを見せたのです。
余った食材で朝食を作り、さっとテントを片付け、下山です。
冒険心の強い旦那が、行きと違うルートを選択したため…下山はとてもとてもハードな崖下りとなりました。
結果、無事に下山できたので良かったですが…来た道を戻る!!!これ鉄則です。
下山した後の宿【Nato】は、wi-fi無しの街から少し外れたお宿でしたが、お姉さんは親切で
洗濯機も無料で使える上に、外で干すことができて
快適でした!
そしてこの日が1か月近く一緒にいたYきさんとの最後の夜となりました。Yきさん、お世話になりました!!!
旅の11分の1を共にした貴重な時間をありがとうございました。次はアイスランドでお会いしましょ!
行ってよかった!ウシュグリ村は美しかった!
さて…久しぶりの旦那との2人旅が再開しました。再びよろしくお願いします。
前日に購入していた標高2410mに位置するウシュグリ村へのチケット。
乗り合いタクシー1人35ラリ(約1570円)で、10時にメスティアを出発し、帰りは17時にウシュグリ村を出て、再度メスティアに戻ってくる。
メスティアからは約2時間。
カズベキ村やメスティア、コルルディ湖の壮大な景色に満足していたため、ウシュグリ村は当初行くかどうか迷っていた。
が…バンから降りて2人ともまたまた感動のときが。
青い空と山、川の音に、石造りの建物、人口約200人の小さな小さな村。
村で5時間することあるかな~?なんて2人で思っていたけれど、
お散歩するだけでも楽しい!!!
村全体が世界遺産なのも納得。
少し丘を上ってみる。
いわゆる“復讐の塔”がそびえ立っている。
陽射しが強いため、歩き疲れた私たちはカフェでひとやすみ。
ジョージアに来てから、何か所かでレモネードを注文したけれど、このお店のレモネードが一番好きになった。(ラムネに近い味がした)
あっという間に時間は過ぎ、帰る時間が来てしまった。
自然を堪能した毎日でした。
この後は、黒海沿いのトルコとの国境の町に位置するバトゥミへ移動。
そしていよいよトルコへ入国となります。
新着記事